【W.W.のAgora Mesmo第10回】ブラジルツアーレポ!サンパウロ編

【W.W.のAgora Mesmo第10回】ブラジルツアーレポ!サンパウロ編

ブラジルツアー編第3弾、今回はサンパウロ編をお送りします!

9月22日(土)

楽器街探索

バイーア、ミナスと廻ってきたツアー御一行。なかなか貴重な体験が出来ました(ここでは割愛、直接聞いてください!)。

サンパウロのホテルにチェックイン後、まず目指したのはテオドロ・サンパイオ通りにある楽器屋街

ツアー参加メンバー皆さんが何らかの楽器を演奏する人なので、一旦ばらけてそれぞれ欲しいものを購入しました。楽譜の専門店もあってやはり品揃え良いですね。

フェイラ散策

ちょうど土曜だったのでプラッサ・ベネジート・カリストのフェイラを散策。ここは中古CDやレコードの出店があったり、ホーダ・ヂ・ショーロやってたりと音楽好きには楽しめます。

ちょうどフォホーの3人組も演奏していました。

Show de Mar Aberto

夜はポルトガル人女性シンガー、カルミーニョのショウに行くことにしました。前座でマール・アベルトという4人組ユニットが出演するのです。

この4人、実は以前から何かとお世話になっているヘナート・ブラスをはじめ、ドリ・カイミの正当後継者のマリオ・ジル、注目のピアニスト、ブレーノ・ルイス、そしてポルトガル人シンガーのヒカルド・レォンによるユニットなのです。

会場はカーザ・ポルトゲーザ。以前ポルトガル大使館として使われていた立派な建物。

中に入ると、劇場は有に1000人以上は入るでしょうか。中高年者が多く皆お洒落して来ていてちょっと気遅れしてしまいました。

マール・アベルトのショウは30分ほどでしたが、現代アコースティックMPBとして最高峰ではないでしょうか。ドリ・カイミの「リオ・アマゾナス」のカヴァーに感涙です。

Show de Carminho

そしてメインステージのカルミーニョ。つい最近ボサノヴァのカヴァー作品をリリースしていたのでその中からのステージなると勝手に思っていたのですが...。なんと全編ファドでした!しかもかなりの声量で地声で歌ってます。

約2時間、アンコールでジョビンの曲を1曲歌いましたが、つかれた体にはなかなかハードな夜となりました...(苦笑)。

ショウ終了後、ヘナート達と合流、打ち上げはリベルダーヂの日本料理店で。日本にはない不思議な日本料理ばかりで日本人はみな呆気にとられていました...。

9月23日(日)

Show de Swami Jr. em SESC SP

日曜日のこの日は、11:00からスワミJr.の無料ライブがあるという情報を入手したので行ってみることに。

会場はちょうどメルカダォンの裏手の屋外にあるSesc。

ホーンセクションも入った豪華なバンド演奏でホベルト・カルロスのヒット曲をカヴァーするという企画です。

マリオ・マンガマルセロ・マリアーノといった超一流のメンバーが参加、春の日差しを受けながら聴くホベルト・カルロスのロマンチックソングは格別なものでした。

Canja em São Paulo

終了後、リベルダーヂに移動、リオでも開催した現地ミュージシャンとの交流会サンパウロ編です。

昨日に続き来てくれたヘナート・ブラス、サンパウロに音楽留学中の日本人ミュージシャン、今年日本に完全帰国したヴィウマさんも参加してくれて久々の再会を喜びました。

会場はルーテル教会というキリスト系の施設をお借りしたのですが、なんとここは教会なのにシュハスケイラがあるのです!シュハスコを食べながら日曜の午後を楽しく過ごしました。

Show de Ceumar

夜のショウは今回のツアーで個人的に最も楽しみにしていたセウマールのショウです。弾き語りも多いセウマールですが、今年出た新作はなんとムジカ・カイピーラの女王で、2015年に亡くなったイネージタ・バローゾのカヴァーに取り組んでいます。

これがチェロやヴィオラ・カイピーラを用いた新しい感覚でのカヴァー集で、個人的には今のところ今年No.1。このショウなので期待しない訳にはいきません。

セウマールの歌とギターに、チェロのルイ・コインブラ、ヴィオラ・カイピーラのパウロ・フレイレの3人を軸に、ベース奏者とパーカッション奏者が加わります。パウロの詩の朗読から始まり、イネジータのヒット曲が次々と奏でられます。

そのどれもが美しいアレンジで、ムジカ・カイピーラも洗練するとこんなにも変容するのかと驚きも受けました。聴かず嫌いの人にこそ聴いて欲しい現代のムジカ・カイピーラでした。

ショウの終演後、メンバーが出てきたのでご挨拶。素晴らしかったことを伝えると一緒に喜んで写真を取ってくれました。

ツアーを終えて

と、こんな感じでツアーは進んでいったのですが、実はこの時点で帰国した人、イグアス観光に行った人、別の用事を済ませに行った人、と今年の帰りは皆バラバラになってしまいました。

2週間近く一緒に旅した仲間達。このツアーで初めて顔を合わせた人もいましたが、帰りはもうすっかり打ち解けてずっと昔からの親友、いやもう家族みたいな感覚です。

いろいろハプニングもありましたが、この旅行は参加してくれたそれぞれの心にずっと残ってくれると思います。それこそ人生観さえ変えてしまうことになるかもです。

自分もこれでブラジルは20回目となりましたが、行く度に新しい発見があり、そしていまだに分からないことも多いです。

人は何故ブラジルに魅かれるのか?その答えを求めて再びブラジルを訪れることになりそうです。

皆さんも、ブラジル、そしてブラジル音楽が気になっているなら、是非現地を訪問してください!きっと素晴らしい体験が出来ると思いますよ!!

ライタープロフィール

Willie Whopper:Jornal Cordel初代編集長、現・顧問。ブラジル音楽愛好家。2006年東京・西荻窪にブラジル情報発信スペース「Aparecida」開店。2011年9月、第1回ブラジリアン・プレス・アワード音楽部門受賞。2011,13,14,17年に駐日ブラジル大使館で、18年にはブラジル・サンパウロでもブラジル音楽についての講演を行う。これまでブラジル音楽に関する著書を6冊出版。
サイト:Barzinho Aparecida

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