Spotifyブラジルの特集【Listen to Women】

Spotifyブラジルの特集【Listen to Women】

2018年10月中旬、Spotify Brasilでは「Escuta as Minas」(英訳:Listen to Woman)という特集を公開しました!

今回はその特集の紹介をしていきます。

動画

全部が全部ではありませんが、出演者たちがインタビューで語っていることを抜粋して簡単に書き出してみました。

As Bahias e a Cozinha Mineira

As Bahias e a Cozinha Mineira
foto: Reprodução/YouTube

サンパウロを拠点に活動するバンド、As Bahias e a Cozinha Mineira(アス・バイーアス・イ・ア・コズィーニャ・ミネイラ)のボーカル、Raquel VirgíniaAssucena Assucenaのふたりは、MPBの母とも呼ばれるChiquinha Gonzaga(シキーニャ・ゴンザーガ)をフィーチャー。

シキーニャの代表曲のひとつである「Ó Abre Alas」を歌っています。

・黒人でトランスジェンダーである私たちが、この動画の始まりに「Ó Abre Alas」を歌うことはすごく意味のあること。
・「彼女達のためにそこを開けて」と第三者が言っているのではなく、「Ó Abre Alas, que eu quero passar」(そこを開けて、私が通りたいから)と主体的に言っているということが非常に重要。

シキーニャ・ゴンザーガに関しては、先日の「MPBの日」の記事でも紹介したのでご参考までに。

As Bahias e a Cozinha Mineiraに関してはこちらの記事もどうぞ!

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Tiê

Tiê tributo a Maysa
foto: Reprodução/YouTube

Tiê(チエー)はMaysa(マイーザ)をトリビュート。
この動画内ではMaysaの「Resposta」という曲の一節を朗読しています。

Só digo o que eu penso, Só faço o que gosto
私が思うことだけを言う、私が好きなことだけをやる

・今だって難しいけど、マイーザの時代と比べればまだマシになった
・マイーザの曲や、彼女が人生でしなければならなかった選択は自分にとっても意味のあることだった
・アーティストの家庭に生まれ、いつも音楽をつくりたい、歌手になりたいと思っていたが、自分に自信を持つのにはかなり時間がかかった。自分のことを良いと思えなかった。作曲したりするために乗り越えなければいけないことが多すぎて、病気になるほどだった。でもどんなに時間がかかることであっても、ポジティブな方向に進むのは大事だと思った
・今回の歌「Resposta」は私を救う歌だと気づいた。このストーリーは多くの人に共通することだから。私が歌うことに共感する人がいるのだ。
そして私がマイーザの曲に救われたように、誰かが私の歌に救われたと言ってもらえるという意味でも、私は助けられている。

Lan Lanh

Lan Lanh Cassia Eller
歌手、パーカッショニスト、作曲家のLan Lanh(ラン・ラン)は、伝説的なロックシンガーのCassia Eller(カシア・エレール)をフィーチャー。

Lan Lanhは、Cassia Ellerのバンドでパーカッションを叩いていたこともあります。

私生活ではテレビドラマなどにも数多く出演する女優Nanda Costa(ナンダ・コスタ)のパートナーでもあります。

・以前は女性がミュージシャンとして活躍するのは今よりも難しかったけれど、自分がカシア・エレールのバックバンドに入ったことにより、同じ夢をもつ女性たちにも希望を少なからず与えられたのではないか
・バイーアのカーニバルに行ったが、昔は女性が楽器演奏するなんて考えられなかったけど、今ではブロコなどで演奏している女性を見かけた
・その女性たちとたくさん話したが、自分よりも若い人が多く、私(Lan Lanh)に自己を投影したり、参考にしてると言ってくれる人がいて、素晴らしいことだと思った

Elza Soares

Elza Soares Spotify Brasil

Elza Soaresについては以前詳しい記事を書いたのでこちらも参照ください!
エルザ・ソアレスの人生について

・音楽に囲まれて育ってきた。私にとって音楽とは栄養のようなもの。音楽のない場所は、悲しく孤独である。音楽がなかったら何もしていなかったと思う。
・探したり、要求したり、泣いたり、苦しんだりしている時、女性とは皆フェミニストではないか。もしそれがフェミニストというなら、私は生まれながらにしてずっとフェミニストである。
・私が一番認めてほしいと求めているのは女性の力である。ブラジルは目を覚まして、女性に居場所を与えるべきだ。
・まだ自分のやっていることは足りないと思う。力や勇気を讃え続け、女性たちがいるべき場所にいるのを見るために戦い続けたいという気持ちがある。女性なしの世界なんてありえないのだから。

Maiara & Maraísa

Maiara & Maraísa Spotify

セルタネージョの女性デュオで、今ブラジルでとても人気があるデュオのうちの1組、Maiara & Maraísa(マイアラ&マライーザ)。

・私たちがセルタネージョの世界でやっていけているのは、ブラジルの女性たちが受け入れてくれたからこそ。
・以前は男性優位だったセルタネージョの世界で、私たちが出てくるのにかなり努力したし、時間もかかった
・キャリアスタートした頃は、男性デュオばかりがどんどん成功していて、「どうして私たちはだめなのか?」と思っていた
・もともとデビュー前から作曲はしていたが、結局それを録音するのは男性ばかりで、どうして私たちが歌ってはいけないのかと思っていたことも。
・でもある時から、認めてくれる男性も増えてきた。もっと音楽界に女性が進出してきてほしいと思っている

MULAMBA

banda Mulamba brasileiras

クリチバのバンド、MULAMBA(ムランバ)。もともと、カシア・エレールをトリビュートするためにバンドを結成しました。
女性の置かれた立場や苦しい状況を代弁するため、さらには男性優位な音楽業界でも、自分たちと同じように女性たちが音楽ができる世界を作るために活動しているとのことです。

・女性、黒人女性、郊外に住んでいる者というだけで、何か演奏して声をあげるということに意味があって、なんらかの形で戦っていることになる
・他の女性たちが私たちを見て、同じように演奏したり歌ったり作曲したりしたいと思うのであればそれは素敵なこと
・社会から「夢みることすら許されない」と見なされることもある。私たちのバンドの存在意義は、そのような女性たちにも夢や居場所を与えること。

Karol Conká

Karol Conká

クリチバ出身のラッパー、Karol Conká(カロウ・コンカ)。オリンピックの開会式に出たことでも話題になりました。

・音楽で政治的なメッセージを発信することは大事だと思う。なぜならまだまだ世間の認識度・理解度が低いし、納得できるようなメッセージも少ないから
・でも人々の頭の中に、自尊心を育てることは大事
・自分は以前、生きていてとても息苦しかった。だからメッセージを伝えるため、他の人へ安心感を与えるための手段として音楽にたどり着いた。
・アルバムをリリースした時、「フェミニストだ」といろんな人から言われた。でも「フェミニストであること」とは一体どういうことか?と考えた
・私のやっていることや言っていることは私の祖母や母から教わったことだった。でも「フェミニスト」ではなく「たくましい女性(mulher poderosa)であること」という言葉を使っていただけだった
・平等になるために重要なのは「共感すること」。相手の立場になって考えれば、相手の視点を理解できるし、時には衝突を避けて解決に進めるはず
・好きな人に囲まれるようにしている。好きな人の意見だけを聞くようにしている。それが男なのか女なのかは関係ない。フェミニズムというのはそういうもの、“平等”であるべきだと思っている

Mart’nália

Mart’nália Spotify

サンビスタMartinho da Vilaの娘、Mart’nália(マルチナーリア)。

・歌手になるなんて考えてもいなかった
・歌手としてはClara Nunes(クララ・ヌネス)やDona Ivone Lara(ドナ・イヴォニ・ララ)に憧れてはいた
・パゴーヂに顔を出すようになり、歌やパーカッションを始めたが、当初は父と一緒に歌っているただのTias(おばさんたち)としか思っていなかった。そんな女性たちを自分も代表する時がくるなんて想像していなかった。Tiaたちは自分の音楽にかなりの影響を与えている

Spotifyプレイリスト「ブラジルの女性たち」

今回のSpotify Brasilの特集「Escuta As Minas」のプレイリストはこちら!

ブラジルのトレンドから名曲まで色々聴けます。

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