【W.W.のAgora Mesmo第1回】フォホーを聴こう!!

【W.W.のAgora Mesmo第1回】フォホーを聴こう!!
ライタープロフィール

Willie Whopper:Jornal Cordel初代編集長、現・顧問。ブラジル音楽愛好家。2006年東京・西荻窪にブラジル情報発信スペース「Aparecida」開店。2011年9月、第1回ブラジリアン・プレス・アワード音楽部門受賞。2011,13,14,17年に駐日ブラジル大使館で、18年にはブラジル・サンパウロでもブラジル音楽についての講演を行う。これまでブラジル音楽に関する著書を6冊出版。
サイト:Barzinho Aparecida

フォホーというと、ブラジルの北東部地方発祥のペアダンスとして知られていますね。最近は日本にもフォホーのダンスサークルが東京や名古屋などに出来て盛り上がってきているようです。

ブラジル音楽リスナーの皆さんはいかがでしょうか?
「フォホーなんて...」と思っている人がいたら大間違い、ブラジル現地では近年ダンスのB.G.M.としてでなく、鑑賞に適したフォホーの作品が続々とリリースされています!

そういえば巨匠エルメート・パスコアルもフォホーの作品をリリースしました。今回は連載第1回記念として、こういった今聴いておきたい作品をガツンと紹介します!!

それでは、いってみよう!!

Mestrinho / É Tempo pra Viver

Mestrinho
2018年度ブラジル音楽界最大級の話題作。イヴェッチ・サンガロやジルベルト・ジルといった大御所に指名される最も多忙なサンフォネイロ、Mestrinho(メストリーニョ)ドミンギーニョスが亡くなる前に後継者に指名したのは有名なエピソード。
現在この作品を引っ提げてヨーロッパツアー敢行中!!フォホー好きなら聴いていないとヤ・バ・い・です!!

Marcelo Caldi / A Sanfona é Meu dom


リオの音楽一家に生まれ、スタジオ・ミュージシャンとして活躍してきたMarcelo Caldi(マルセロ・カルヂ)2008年にはMPB系コーラス・グループ、BR6の一員として初来日。サンフォーナ・オーケストラやピアソラのカヴァー・バンド等、幾つものグループを率いて活動しているが、現在最も力を入れているのはこのフォホー・ユニット。
インターネット無料レッスンも大評判!!

Nicolas Krassik & Cordestinos / Nordeste de Paris

nicolaskrassik
フランス人のバイオリン奏者、Nicolas Krassik(ニコラス・クラシッキ)。ショーロを学ぶためにリオに拠点を移したのに北東部の音楽に魅了され、今ではすっかりノルデスチーノ(北東部人)に。このユニットはバイオリンとハベッカ、エレキベース、ザブンバ、ドラムとモダンな編成。本作ではジルベルト・ジルとレニーニをゲストに迎えガツンと演ってます!

Targino Gondim / Chorando Mais Eu


Gilberto Gil(ジルベルト・ジル)が歌って大ヒットした「Esperando na Janela(エスペランド・ナ・ジャネラ)」の作曲者、Targino Gondim(タルジノ・ゴンヂン)。25枚以上の作品をリリースしている多作な彼が、Renato Borghetti(ヘナート・ボルゲッティ)やCezzinha(セジーニャ)、Oswaldinho do Acordeon(オズワルヂーニョ・アコルディオン)といったビッグネームをゲストに迎えて初めて全編インストルメンタルに挑戦した作品。故ドミンギーニョスとの共演に感涙。

『Chorando Mais Eu』はAmazon等には現在ありませんが、他のアルバムならあるようです!

Chico Chagas / Um Chopin no Bach Ouvindo Forró

chicochagas
アクレ州リオ・ブランコ出身のピアニスト/サンフォネイロ、Chico Chagas。リオを拠点にしているが、ヨーロッパに3年遊学経験がある。本作はタイトル通りショパンやバッハ、モーツアルトといったクラシックの名曲をフォホー・アレンジでカヴァー。こういうと色モノと思われがちだが、どうこう言わずまずは聴いてみよう。

Lulinha Alencar / Cem Gonzaga


リオ・グランヂ・ノルチ州出身のサンフォネイロ。サンパウロの現代ジャズ系レーベル、ヌセレオ・コンテンポラネオに所属していることからもその実力が伺える。本作はルイス・ゴンザーガ・トリビュート集。タイトル曲のビデオクリップはセルタォンで撮影された。メストリーニョと共作した『ToCantE』も必聴!!

Trio Alvorada / 10 Anos


サンパウロにおけるペ・ヂ・セーハのブームは留まることを知らない。Trio Alvorada(トリオ・アルボラーダ)も結成10年超。サンフォーナのシュヴィスコやザブンバのグガのオリジナルの他、8月に来日するというブラッキ・ド・アコルデオンといった若手のオリジナル楽曲中心に収録。

Banda Maria Fulô / Partiu Com Saudade

banda maria fulo
Lucy Alves(ルーシー・アルヴェス)の大ブレイクはフォホー女子の大きな励みとなった。このグループ“Banda Maria Fulô(バンダ・マリア・フロー)”は2004年ペルナンブーコ州レシーフェで結成した女子バンド。ペ・ヂ・セーハにギター、ベース、ドラムが入ってモダンなサウンドに。ヴォーカルのヴァルキリアはせつな系で、こういうの聴くとピトゥ・コーラが飲みたくなるのは何故?

Dona Zaíra / Antenas e Raizes

donazaira
宇宙服や消防服をモチーフとした奇抜なステージ衣装で話題騒然となったサンパウロのグループ、Dona Zaíra(ドナ・ザイーラ)。TV Globoの新人発掘オーディション番組『Star』に出演、全国区に。骨太なサウンドの秘密はヴィオラォン・テノール!!これは爆音で、願わくばレコードで聴いてみたい!!サンパウロのフォホーの聖地、カント・ダ・エマにレギュラー出演中!!

文責・Willie Whopper/編集・noriji

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